MUKU-DATA  杉 赤 4000 150x15mm  ウッドロングエコ
今日塗るわって感じで、
金子勉さんがDIYで外壁の塗装に来た。
ウッドロングエコを塗ったんだろうなぁ・・って建物は時々市内でも目にするが、
間近で塗る作業を見るのは初めてなので
赤で挽いた杉板がどんな色合いに染まるんだろう?と興味津々
木は乾いた環境であるならば例え一旦濡れたとしても長く持つ
その証拠に30年40年前に作られた入母屋造りの純和風建築の下見板は
無塗装で色は変われど長く使われ過ぎて浮造りが掛かったように夏目部分は削られながらも
まだその状態をKEEPし続けている建物は良く目にする。
赤身と白太の耐久性はもちろん赤の方が倍以上強い、
試しに土の上など湿気のある場所に放置して観察してみると数年で結果は明らか
20年ほど前までは、ここら辺では土台に杉の赤芯なども良く使われていた。
ウッドロングエコのHPを見てみると
塗布すると木の表面を酸化し腐朽菌が入り難い環境に整えます。とある。
また、防腐剤ではありません。ともある。
と、いうことなのです。
木は腐朽菌が好まない環境であれば長くそれこそ風雨で浮造り状態になり
少しづつ板の身が削れ無くなるまで維持できるのである。
私の実家も昔ながらの作りの家で杉の下見板を張っているが(赤ではなく赤白)
西面が一部擦り切れたのでその部分だけ補修したが、
建てたのは生まれる以前、その後私が高校生の頃リフォームしてた記憶があるので
少なくとも35年は経過している。
塗料は塗っていない。
話が逸れてしまったが、
そう、腐朽菌が入り難い環境にするっていうことが大切で
その点理にかなった塗料ということになるかと思います。
で何よりその風合いがいいですよね、
そして着色剤が入っている訳ではない?ので、ブルーシートや回りが塗料でべたべたと汚れない。
桶に漬けて拭き取りながら塗った後、
数時間置くと
あら不思議、キレイに染まっているんですよね。
なかなかいい色、出てますよね~
昔建具屋さんが黒っぽい部材が必要な際に
石灰水で色染していた事を思い出します。
金子さんが塗る、染める工程を詳しく書いています。

下見板をはじめ、外部に使用する木材は
例えばキシラデコールなど色付けすればある程度その色はKEEPできますが
上塗りしなければいづれはグレーに変化していきます。
杉もレッドシダーも米ヒバもどの木もグレーに変わっていく。
若い頃は、そんな色を汚ったねぇ~ なんて
材木屋なのにごく一時期思っていたこともあったのですが・・
(まだ何もしらない頃)
もう随分前から、それが当たり前の自然な姿と見れるようになり、
40代になり、部分補修されてそこだけ色の違う真新しい外壁が数枚張られて補修されている家なんか見ると
あぁ・・ここの住人さんは物を大切にされていらっしゃる方なんだなぁ・・と
そのお人柄まで想像したりして・・
40代後半から現在は経年変化したその色が美しいとさえ感じるように変化した。
シルバーグレーは美しい!
施工後15年 杉無塗装
施工後10年 杉無塗装
施工後?年不明・・(昭和初期)
まさに芸術外壁の域へ
追記:2020 9/26
先日ここで、古い外壁の一部を補修している姿を書いたが
それに関連する記事があったので追記
中島智さんのツイート

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